ところてん

材料

えご(テングサ)・(フルーツ缶)・酢・砂糖・きな粉

エピソード紹介 厳選素材:えご

 赤褐色の海藻で、かたまって生えている。
 海水、真水でもみ洗いして、天日乾燥させる。(7月終わりから8月にかけて、珠洲の海岸沿いではえご干しの風景=写真=が見られる。)
 夏の間にこの作業を繰り返し、(次第に色が抜けて白くなる)たくさん貯蔵しておいて年中利用する。
 えごは輪島の旧盆にはなくてはならない食材で、砂糖を少し加え羊羹にしたり、生姜醤油でさっぱり食べたりする。

昔はどの家庭にもところてんを突き出す「天突き棒」があったものだ。

余談:テングサにイギスを少量混ぜて煮溶かすと、また食感のちがったところてんになる。

作り方

①えごを鍋に入れ、材料(えごの重さ)の6倍くらいの水を加えて強火で煮る
②煮立ったら弱火にして箸で焦げ付かないようにゆっくりとかき混ぜながら繊維がなくなるまで20~25分煮溶かす(ところてんのコシを強くしたければ、もう少しだけ長く煮る)
③えごの形がなくなったら布巾にしぼる
④あら熱がとれたらバットなど浅型の容器に入れて冷蔵庫で冷やす(フルーツ缶を入れる)
⑤三杯酢、生姜醤油を作るorきな粉と砂糖を混ぜ合わせておく(三杯酢で食するのが関東風、黒蜜をかけて食すのが関西風)
⑥薄い短冊切りにしてお好みの調味料で頂く

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