さつまいものつるの煮物

材料

サツマイモのつる・油揚げ・砂糖・醤油・だし汁

エピソード紹介 厳選素材:サツマイモのつる

 戦中戦後の食糧難の時代の食べ物と思われがちだが、能登では春はカタハ・フキ、秋はイモのつるという感じで、まだまだ貴重な食材の一部。
(ただし、春大量にフキを漬け込んだりするとサツマイモのつるの出番も少ないが・・・)
 「いじめてやらにゃ~、イモも育たんげん」と言いながら、取った余分なつる(サツマイモの成長を促すために必要な作業)や芋ほり後のつるを使う。

戦後の食料難 
 昔はご飯の嵩(かさ)を増やすのにイモのつるを入れて、雑炊にしたりした(イモ雑炊では腹の足しにはならんと嫁さん達が暗がりにこっそり外の柿をもいで食べてしのいだとか)。
 また、油揚げが入れられることは滅多になく、イモのつるだけを醤油で炊いたりした。
 おばあちゃんの中にはサツマイモのつるを見ると戦後の貧しかった頃を思い出すから嫌だという人もいる。

 カタハやフキの代用品だが、酢物にはしなくて、もっぱら煮物かきゃらぶきにする。

作り方

①サツマイモのつるは葉を落とし、皮をむき(手ですーっと引っ張ると簡単にむける=写真=)4~5cmの長さに切る(カタハやフキより硬いので、面倒でも皮はむかなければならない。赤紫色の皮をむくときれいな黄緑色のカタハのようになる)
②油揚げを短冊切りにし、だし汁で炊く
③砂糖、醤油で味を付ける

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