いしる鍋(いしるの貝焼)

材料

だし汁・ホタテ・ナス・ハクサイ・ネギ・エノキダケ・その他季節の野菜や海草・いしる・酒 

エピソード紹介 厳選素材:いしる

 イカやイワシを塩漬けして発酵させた能登地方に古くから伝わる滋養豊富な調味料(魚醤の一種)で、煮込み料理に使えば香ばしく、また刺身醤油として風流な味わいを楽しめる。
 宇出津港近辺では昔イカが大漁にとれ、塩いかやするめなどを加工するときに出るわた(内臓)を、塩漬けして梅雨越しをさせ、発酵したその汁が魚醤のはじまりと言う。
 いしるには、動脈硬化やがんなどの原因となる活性酸素の働きを抑える抗酸化物質が含まれ、注目されている。
 水で薄めたものを貝焼きの煮汁に使う。

※いしるの豆腐煮(門前の郷土料理)
 材料 木綿ごしの堅い豆腐・だし汁・いしる・みりん
①豆腐を2等分に切り、さらに2cm幅で切っておく
②いしる、だし汁、みりんでだしを作り、豆腐を入れ煮立てる
③木綿ごしの豆腐が絹ごしのように柔らかくなったところが、ふっくらして美味しい

※いしるの焼きおにぎり(「典座」自慢の一品)
 材料 おにぎり・いしる・ごま油
①いしるを入れておにぎりを作る
②フライパンにごま油をひいておにぎりを焼く

作り方

だし汁(いしると水と酒を3:2:1の割合)をはった鍋(ホタテ貝)にナス、ハクサイ、ネギ、エノキダケ、その他季節の野菜や海草、イカのごろを入れ、ぐつぐつ煮込む。
食べ終わった「いしる汁」に、うどんやご飯を入れる場合もある。
(春 モズク・夏~秋 ナス・ダイコン・冬 カキ)

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