いわしの卯の花寿司(輪島市)
材料
小イワシ(50~60g以上)・塩・酢・おから・卵・砂糖・ニンジン
◎小さいと腹が弱くて敗れる。大きくて脂が強すぎると酢につけている間に皮がめくれる
エピソード紹介 厳選素材:おから
豆腐を作る工程で出る豆乳をしぼったあとの粕のことを「おから」、「卯の花」、「きらず」という。
消化は悪いが、食物繊維が多く、ビタミンBなどを含み、低カロリーで健康食品としての価値も高い。
昔は各家庭で豆腐を作ったので、おから料理も種類が多い。また、主食のご飯がわりに、おからを食べたりもした。
段駄羅(だんだら)
輪島には江戸期から伝わる文芸「段駄羅(だんだら)」がある。「段駄羅」は、五七七五の形式で、中の七を同音異義語にする言葉遊び。
輪島に来たら「段駄羅」を読みながら朝市を散策、民宿で郷土料理を味わうのも悪くない。
道の駅輪島ふらっと訪夢から朝市通りに至る道沿いにタペストリーや表札に書かれている。
参考にして、旅の記念に是非とも一句よんでみよう。
2023年追記:「段駄羅」については,珠洲たのしい授業の会のページをご覧ください。
イワシの粕汁
材料 小イワシ・粕・だし汁・味噌
①イワシは頭と内臓を出す
②だし汁に粕を入れ煮立たせ、イワシを入れる
③味噌をとく
「見るのも嫌」と言うくらいにイワシが獲れた昔、大きいのはコンカイワシに保存。小さいのは、ぬたにしたり、粕汁にして頂いた。2月の寒い頃だと、外に干してメザシにしたりしたが、傷みの早い魚なので、暖かい時期には干している最中になれてきて不可。
作り方
①イワシは頭を取り、背から開いて中骨を取る。塩をして2~3時間置き、酢洗いし酢に漬けておく
②おからをすり鉢で細かくすくって火にかけ、砂糖、塩、酢でほんのり甘めに味付けする
③味付けしたおからを火から下ろして冷まし、卵を割り入れたら再び火にかけて炒る
④酢漬けのイワシに冷ましたおからを詰めて魚の形に整え、花型または千切りにしたニンジンを散らし、押し枠に詰め、一晩ほど押しをかける(冬から春にかけては、気温の変動が激しく、その日の暖かさやイワシの状態によって、押しをかける時間や塩の調節をして味を加減する)
◎紅ショウガと一緒に食べると、ほどよい合いの手となる。
◎「すし」というが、ご飯は一切使わない。
◎「あじのなれずし」より固く締まってないので、食べやすい。