赤飯

材料

もち米・アズキ・塩

エピソード紹介

 祭りには栗の入った赤飯(栗はほのかな甘みと芋のような食感も美味しく、消耗した体力を回復させる作用がある。祭りには、前の年に集めて冷凍しておいた栗を使ったりする)。
 最近では炊飯ジャーで簡単に出来るようだが、蒸し器で蒸した赤飯にはかなわない。
 ましてや、せいろで蒸したものとなると・・・。

せいろ
 天然木が余分な水分を抜きながら熱をまんべんなく食材に行き渡らせ、ムラなく早く蒸し上がる。
 蒸気が冷えてしずくになって、食材に落ちる心配も無く、金物の蒸し器のように熱くならないので、扱いも楽。
 じっくり時間をかけて蒸した赤飯は、いつまでたってもふっくらとしていて実に美味しい。

土蔵
 能登では土壁に漆喰仕上げの「土蔵」(耐火性に優れている)のある家庭が多く、昔からの貴重な品々が大切に保管されている。
 輪島塗や九谷焼の御膳や器、ながもち、普段使わないせいろなんかも眠っている(眠ったままかもしれないが・・・)。
 重い引き戸を開けて、もう一度出してみたい。

作り方

①もち米は洗って水に一晩漬けておく
②アズキを洗ってひたひたの水を加えて煮る。沸騰したら一度水をかえて柔らかくなるまで煮る(この煮汁はとっておく)
③もち米とアズキ、塩少々をザルに揚げて混ぜ合わせる
④蒸気の立った蒸し器に濡れ布巾を敷き、③をのせて20分間強火で蒸す
⑤再び蒸気がよく上がったら、アズキの煮汁を打ち水としてふりかけさらに蒸す。これをもう一度繰り返し、蒸し上げる

※最後に酒をふりかけると風味が良い。

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