はちめのから揚げ
材料
はちめ・小麦粉・油
エピソード紹介 厳選素材:ハチメ
ハチメというのは奧能登独自の呼び名で、一般的には目が大きいことからメバルと呼ばれている。
住む場所によって体の色が違い、深場のものは赤く、浅瀬のものは黒っぽいのが特徴。(スーパーでの商品名も「金カラ」、「柳」、「黒こ」、「赤ら」・・・さまざま。市場では金メバル、黒メバル、赤メバルの順で高値で取り引きされる)
一年中とれるが4月~7月が旬。春の訪れとともに釣れ始めるので、春告げ魚とも呼ばれる。
骨離れのよい白身(骨はとても硬いので食べる時はご用心)で脂があるがさっぱりしている。
背びれやえらぶたに鋭いとげがあるので、扱うときに注意。(刺されるとビリッとして痺れる)
煮つけ、塩焼き、中華風あんかけ、味噌汁、刺身、みりん干しなど幅広く料理される。
特に味噌汁は授乳中の母親が食べるとお乳がよく出ると言われ、子屋場(能登では産後3週間程を子屋の時期といい、体を休める)には必ず食す。
大漁
海が近いせいか、魚を沢山釣ったりもらったりする。何よりも新鮮なのでお刺身や塩焼きなどにしてすぐに頂くが、一度にそんなに沢山食べられない。
そこで、開いて干物にしたり、三枚におろしてフライにして冷凍する。フライは骨が無いので子供も食べやすい。うっかり忘れて食べるまで何のフライだったか分からない場合もあるが・・・。
里山里海自然学校の前身小泊小学校の年中行事にもなっていたのは、アブラメ(あるいはアイナメ)釣り。初めての人でもすぐに釣れる。そしてそれこそ沢山釣ってくる。(小泊は釣り人が集まるスポット=写真=)
アブラメは骨酒にして頂くのが良い。もちろん唐揚げもおいしい。
作り方
①ハチメはうろこと内臓を取り、水気を十分切ってから小麦粉をつける
②時間をかけてゆっくり揚げる