あおさの佃煮

材料

あおさ・醤油・砂糖・だし汁・(唐辛子)

エピソード紹介:あおさ採りの心得

  新聞やテレビ等で干潮時刻をチェックし、その前後の時間帯を狙う。戸外では風が無くても海では違うので要注意。(波が高かったり潮が込んでたり・・・)
 春先まだまだ風が冷たいので、しっかりと防寒対策が必要。
 厚手の靴下、マフラー、帽子(耳まで隠そう!)、雨具は胴長であれば更に良い。
 腕がずいぶんと隠れるビニール手袋もあるにはあるのだが、夢中になると“もう少しもう少し”と海に入ってしまう(気がついたら入ってしまっていて、更に手袋の上部には吊るして置けるように穴が開いているのだが、これが水の入る口となってしまう・・・)ので、雨具で防水していても結局はあおさを採る腕などが濡れてしまう。
 年季の入ったおばちゃん達は素手(あおさを引っこ抜くのに力がいるのだが、手袋をしていると思ったより力が入らない。手は真っ赤。) 

*ビニール袋、ザル等を持っていざ出発*
 砂地のアオサは採るのは楽だが後処理(ザルに入れたアオサを水洗いして砂を取り除く)が面倒なので、岩場のほうがお勧め。
 たくさん生えているので簡単に採れそうに思うが、これが結構難しい。
 指を広げてすくうようにして採るのだが、波にふわっと浮いたチャンスに中々上手く採れない。
 うかうかしていると指からすり抜けて採れずに終わってしまう。
 また、腰を屈めた状態での作業はきつく、首にもくる。
 藻が生えてたり、海藻がたまっている岩場はうっかり歩くと滑るので注意も必要。
 そんなわけで、終わったときには大層疲れているのである。
 海草は水を含んでずっしり重くなっているので、帰る前に軽く絞る。
 何時でも採れるように思えるが、フグが出回ると、あおさに卵を産み付けるのであおさ採りは終了。

*アオサの選別*
 ビニール手袋などをして採っていると「男アオサ」が混じっていても分からない。アオサには、「男アオサ」(幅が広く、固い)と「女アオサ」(ひらひらとして、柔らかい)があるが、女アオサを採る。
 水洗いする(触る)と中に固くてゴワゴワしたアオサがある。そんな時は欲を出さずに思い切って処分。(煮ても柔らかくならない)
 アオサに混じって黒いのりも採れるが、柔らかいのりなら一緒に佃煮にする。

*アオサ料理アラカルト*
茶碗蒸し・豆腐・・・茶碗蒸しや豆腐の上に薬味感覚でとろみを付けたアオサ入りあんをのせる。
掻揚げ(低い温度で揚げると色よくカラッと美味しくなる)
お茶漬け・・・ご飯の上にアオサをのせ、熱いお茶、お湯を回しかける。塩、ワサビで味を調える。
アオサの三杯酢・・・ワカメと同様にキュウリやタコなどと和える。
海藻サラダ
アオサ雑炊・・・雑炊を作り、最後の仕上げにノリのようにアオサをはなす。

作り方

①生あおさをザルに入れて水洗いし(砂を十分に取り除かないと食べた時にジャリッとしてがっかりすることになる)、包丁でたたいて切る(横着して切らないでいると、箸で持ち上げると全部くっついてきた・・・なんて事に)
②酒、砂糖・醤油を入れ甘辛くした中に、あおさを入れ煮る(水を入れずに作ると長く保存出来る)あおさから出てくる水分でできる。

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